2023年 世界で物価が高い国ランキング トップ10

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2023年 世界で物価が高い国ランキング トップ10

Published on 10月 11, 2023 | 🏛️ Culture
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人間が最低限の生活を維持するためには、経済活動とともに適切な消費が必要です。その中でも特に重要とされる消費は、衣類、食料、そして住居です。しかし、経済力と消費コストの間にギャップが生じると、物価が高いと感じるようになります。なぜなら、普通の経済活動では基本的な生活を賄えなくなるからです。そこで、今日ご紹介するコンテンツは、2023年の世界で物価が高い国ランキングトップ10です。このコンテンツはLivingCost.orgのデータを参考にしており、以下のデータは家賃、食費、交通費、そしてさまざまな日常の支出を考慮して算出されたものです。

10位 オーストラリア [1人当たり生活費:約31万円]

世界で最も物価が高い国の10位はオーストラリアです。オーストラリアでは、1人当たり1か月の生活費が約31万円($2,212)、4人家族では約72万円($5,111)必要とされています。日本人の20~30代の平均年収を考えると、ほぼ赤字に近いレベルと言えるでしょう。オーストラリアの生活費で最も大きな割合を占めるのは、税金、住宅、食料品の物価などです。それでも、これらの経済的負担にもかかわらず、オーストラリアは魅力的な旅行先として観光客が絶えません。

9位 ルクセンブルク [1人当たり生活費:約32万円]

ルクセンブルクは1人当たり月々の生活費が約32万円($2,271)で、世界で9番目に物価が高い国です。比較的小さな国ですが、物価の高さに比例して富裕な国としても有名です。整った銀行・金融業界は世界の富裕層の投資を引き寄せ、優れた医療と教育機関は国民の生活の質を向上させています。実際、ルクセンブルクは周辺国に比べて貧困率や失業率が低いことで知られています。

8位 アメリカ [1人当たり生活費:約32万円]

世界で8番目に物価が高い国はアメリカです。アメリカでは1人当たり1か月の生活費が約32万円($2,317)、4人家族では約99万円($7,080)です。生活費の最も大きな部分を占めるのは、医療費、税金、そして住宅です。ただし、娯楽、文化活動、食料品などは他の高物価国に比べて比較的安価とされています。

7位 リヒテンシュタイン [1人当たり生活費:約33万円]

リヒテンシュタインでは、1人当たり月々の生活費が約33万円($2,326)、4人家族では約101万円($7,240)必要です。国土が小さいにもかかわらず生活費が高い理由は、税制と高い生活水準にあります。高い生活水準は、国民が高品質な政策や福祉を求める原因となり、結果として税金が高くなり、生活費も上昇します。そのため、リヒテンシュタインでは賃金も必然的に高くなっています。物価が高くても賃金が十分に支えてくれるなら、大きな問題にはならないでしょう。

6位 アイルランド [1人当たり生活費:約33万円]

世界で物価が高い国6位は、英国に隣接するアイルランドです。アイルランドの1人当たり1か月の生活費は約33万円($2,343)、4人家族では約95万円($6,820)です。1人当たりでは世界6位ですが、4人家族ではむしろ低くなるのが興味深い点です。アイルランドの生活費で最も大きな割合を占めるのは、住宅と医療費です。しかし、経済が堅調で、豊富な文化遺産により多くの観光客を惹きつけているため、国民の生活水準は高いと言えます。

5位 アイスランド [1人当たり生活費:約34万円]

世界で物価が最も高い国5位はアイスランドです。アイスランドの1人当たり1か月の生活費は約34万円($2,457)、4人家族では約47万円($3,370)必要です。アイスランドの生活費が高い理由は、孤立した島という地理的特性と比較的小さな人口にあります。しかし、アイスランドも優れた医療サービスを備えており、周辺の欧州諸国が羨むような教育システム、美しい自然、低い犯罪率を誇ります。何より観光客が多いため、経済的にも非常に安定していると言えるでしょう。

4位 スイス [1人当たり生活費:約40万円]

スイスの物価は、観光客にも悪名高いほど高いです。日本では「スイスに一度行った人は金持ちでなくても、二度以上行った人は金持ちに違いない」という言葉があります。初めて訪れた人は高い物価に驚きますが、二度以上行く人はその物価を賄える経済力があるという意味です。世界で物価が高い国4位のスイスは、1人当たり1か月の生活費が約40万円($2,850)、4人家族では約135万円($9,670)に及びます。1か月の生活費がほぼ140万円に近いことに驚きますが、堅調な経済力と高い生活水準が支えているため、貧困率は低く、生活の質も満足できるレベルです。

3位 ケイマン諸島 [1人当たり生活費:約46万円]

世界で物価が高い国3位は、聞き慣れないケイマン諸島です。アメリカ大陸のカリブ海に位置するこの国は、スクーバダイビングの聖地としても知られています。ケイマン諸島の1人当たり1か月の生活費は約46万円($3,255)、4人家族では約107万円($7,620)程度です。繁栄する経済、向上するサービス、急速に成長する観光産業が生活費の上昇に影響を与えています。それでも、高い生活水準と観光業は、物価の高さを納得できるものにしていると言えます。

2位 シンガポール [1人当たり生活費:約48万円]

アジアで最も裕福で清廉な国として知られるシンガポールが、世界で物価が高い国2位です。シンガポールの1人当たり1か月の生活費は約48万円($3,408)、4人家族では約139万円($9,960)です。生活費が高い理由は、住宅費と高い生活水準にあります。シンガポールは安定した政治により国民の福祉に多額を投資し、経済発展のために外国投資の誘致を積極的に行っていることで有名です。

1位 モナコ [1人当たり生活費:約55万円]

世界で物価が最も高い国の1位はモナコです。国土面積が最も小さい国のひとつであるモナコは、物価が高い一方で富裕な国としても有名です。モナコで生活するには1人当たり1か月に約55万円($3,955)が必要で、これは世界平均の3.88倍に相当します。4人家族では約166万円($11,850)に及びます。140万円に近い国は多いものの、それを超えるのは1位のモナコだけです。しかし、心配はいりません。モナコの1人当たり所得は税引き後で約106万円($7,560)だそうです!

世界で物価が高い国を詳しく見てみると、共通点が見えてきました。ほとんどの国が非常に高い生活水準を持っていることです。そのため、生活費の大部分を占めるのは住宅か税金でした。税金が高くても、その分福祉として還元されるなら無駄には感じないと思います。一方、日本はどうかというと……気になって調べてみたところ、日本の平均生活費は約16万円($1,136)で、比較的低い水準でした。しかし、家賃を除くと1か月の生活費は約9万円($657)で、他の国に比べると高めです。日本の物価も、住宅が大きな割合を占めているようです。

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