驚くべきことに実在する世界各地のピンク湖7
一般的に湖とは、内陸に溜まった塩分が低い水を指します。しかし、世界各地に存在する一部の湖は海より高い塩分を持つそうです。それがまさにピンク湖です。自然と豊かな生物が作り出したピンク湖は、湖とは信じられない独特な色合いと美しい風景で人々の好奇心を刺激します。今日は私と一緒に世界各地のピンク湖7つと、水の色がこんなに独特にならざるを得ない理由を知ってみましょう。
オーストラリア、ヒリアー湖
1802年に発見されたヒリアー湖は、おそらく世界で最も有名なピンク湖です。鮮やかなピンク色の水とその規模のためです。この湖がピンク色を帯びる理由は正確に明らかになっていませんが、最も有力な仮説は水中に住む微生物ドナリエラサリナ(Dunaliella Saline)のためだそうです。この微生物が紫外線から体を守るために活性化する赤い色素が水を赤く染めるというのです。また、ヒリアー湖は有名さの割にアクセスが難しく、ヘリコプターに乗って空中からしか観察できません。危険な生物がいるわけでもなく、人間に有害な成分を含むわけでもありませんが、今は研究目的でのみこの湖を開放しているそうです。
オーストラリア、ハットラグーン

オーストラリアにはヒリアー湖以外にもう一つのピンク湖が存在します。それがハットラグーンです。ハットラグーンは西オーストラリア海岸近くに位置しており、非常に高い塩分を誇ります。また、強い太陽光のため水が蒸発しながらざらざらした表面を露わにすることもあります。大抵ピンク色を帯びていますが、天気や温度によって銀色、紫色になることもあります。ヒリアー湖とは異なり一般人に公開されたハットラグーンは、朝や日没の時間に見ると特に美しいそうです。
ロシア、シバシソルトラグーン
ロシアに位置するシバシソルトラグーンは、名前から見るようにかなり高い濃度の塩分を含んでいます。この塩を費用に換算すると実に2億2千万ドルだそうです。水深が浅く塩を採取しやすい環境ですが、問題は「腐った海」という異名を持つほどひどい臭いがするそうです。美しくて実用的ですが、観光地としてはその魅力がないように思えますね。
スペイン、ラスサリナスデトレビエハ

スペインのラスサリナスデトレビエハは、他のピンク湖に比べて塩分含有量が低い方です。過去には塩の量が多すぎて湖に塩山があるほどだったそうです。13世紀に塩を集めるために運河が建設されながら量が縮小されました。また、この湖は藻類と塩分のためこのような色合いを帯びるそうです。皮膚と肺疾患に良い成分が大量に含まれていてスパの場所として人気が多いそうです。
ボリビア、ラグナコロラダ

ボリビアに位置するラグナコロラダは、アンデス山脈と岩の海岸線に囲まれた美しいピンク湖です。湖の面積は59㎢程度で、最も深い水深は1.5mレベルだそうです。この場所の水がピンク色を帯びる理由は、水中に沈んだ赤い色の沈殿物と豊かなミネラルのためだそうです。
セネガル、ラトバ湖

セネガルのラトバ湖は、世界で最も大きな湖であるサハラより50%も多い塩分を含んでいます。だから近くのセネガル住民たちはこのピンク湖から大量の塩を採取して販売します。ただ、湖の水が長時間皮膚に露出すると危険なので全身にシアバター(Shea Butter)を塗らなければならないそうです。セネガルから輸入した塩はバターの味がするでしょうか…?
タンザニア、ナトロン湖

タンザニアのイルシャ地域に位置するナトロン湖は、この場所に生息するバクテリアのためピンク色を帯びるそうです。また、ナトロンとして知られる塩辛い物質が含まれています。この場所の水は摂氏60度まで上がり熱い蒸気を噴くため、無脊椎動物、微生物、魚種がほとんど生きられないそうです。もし動物や鳥が水に浸かると死に、人間の皮膚が触れると石化すると言いますね。なんだか怖い湖です。ビジュアルも一番強烈ですし。

驚くべきですが実在する世界各地のピンク湖7つを一緒に調べてみました。私は個人的にスペインとボリビアは訪れてみたいですが、ロシアやタンザニアはお金をくれと言われても行けないと思います。
私は臭いに敏感ですし、タンザニアは本当に危険に見えるからです。やはり世の中には奇妙な地域と自然現象があふれているようです。水の色がピンク色なのも驚きですが、高い塩分はもちろん、その水から熱い蒸気まで発生するなんて、ただ不思議なだけですね。これからもこんな多彩なコンテンツを紹介できることを願って締めくくります!

